美濃白川エゴマ搾油所(岐阜)で、搾油受け付けてます。

搾油は、エゴマの水分5%以上の場合には当搾油所で乾燥しますので

最低でも2週間はかかります。搾油料、ビン代、送料の他、場合によっては洗い代、乾燥代(5%台までは無料)、唐箕代(ごみが多い場合)を申し受けることがあります。

出上がり予定はお尋ねください。

詳しくは白川エゴマ搾油所↓

      https://egomaoilpress.blogspot.jp/

 

白川エゴマ搾油所 担当服部みつき

 

FAX,TEL: 0574-80-0026     または携帯080-3636-4907

 

〒509-1222

岐阜県加茂郡白川町下佐見1570-2

 申し込書             

顔の見えるエゴマ油に出会ってほしい

写真右下のえごまは、2015年に初めてお仲間で栽培されたもので、

コンバイン収穫されたものです。

収穫時に傷がついたと思われるものです。

 

搾油と水洗の依頼が来た時点で、エゴマの水分が20%あり、

完全に乾燥不十分でした。(通常は10%以下にして保存します。)

 

あわてて洗うと・・・

写真のように白く皮の剥けたエゴマが水に沈んで、

1割以上捨てなくてはならないものでした。

 

コンバイン収穫には、エゴマの特徴である皮の柔らかさ故に傷つきやすさを克服した機械と運転技術がいるのです。

聞いてみると、初めてで、面積も多くコンバイン刈を委託しお米脱穀の要領でガンガン脱穀したようです。

 

2015年は、エゴマブームで、栽培を始める地域や農家が爆発的に増えましたが、その分こういった失敗がでてきて、この場合は、持ちこまれてから即、洗い、乾燥をしたため、食べられないものではなかったのですが、わずかに味の点で問題を感じたので販売はストップをかけさせてもらった。

本当に残念でさぞかし生産者はガッカリされた事でしょう。

 

もう1軒、やはりこの年、乾燥不十分で持ち込まれ、受け取り時点での早急な除湿処理ができず、搾油所の保存中にカビの発生があり、全てが食用にはならずに工芸用としなくてはならないエゴマがありました。

初めて栽培したのに・・・

生産した方はがっかりでした。

こちらにも責任があって、

土嚢用のふくろだったため、穴も開いているからと油断し、

その上搾油が混んでいたため、すぐに除湿ができなくて、

カビの原因となったのです。

 

 

それからは必ず持込時点での水分確認と味見をして、

水分の多いものは即、除湿室に入れるようにしています。

 

 

搾油所は、丹精込めたエゴマを受取時点で、えごまの実の品質を見分け、

搾油までの保管にも気を遣う。

 

責任重大です。

搾油所の見分け力がないと、品質の悪いエゴマ油が流通してしまうのですから。

 

だから、信頼できる搾油所で搾ったエゴマ油を購入されることをおすすめする。

 

日本エゴマ普及協会の会員の搾油所は、今のようなブームが来る前から、コツコツと栽培し、工夫を重ねて搾油してきました。

 

会員の搾油所はもう、10年以上栽培と搾油をしているので、品質の良し悪しを見分けられる力がある。色々失敗を乗り越えてきたからです。

 

エゴマはとてもデリケートなんです。

湿度と高温度、傷、空気に触れないことに、万全を期すことが重要です。

このような点に配慮しながら栽培すればおいしいオメガ3エゴマ油がいただけます。

 

栽培していないで、輸入したり、生産者から買い付けたりして搾るだけの業者さんのエゴマ油は、そのデリケートさを知れないから、どうしても品質の見分けがつかない事になってしまうのではないかと思います。

 

そして、国内の栽培者が、もっとふえるためにも

 

購入する場合には、

栽培者たち自らが運営しているような顔の見える搾油所で搾ったエゴマ油を

優先して購入して欲しいと思います。

そういった顔の見えるエゴマ油に出会ってほしいと思う。

 

日本エゴマの会を平成9年ころ立ち上げ、日本にエゴマ栽培と、農家が自給するために、搾油所を設置することを広げた初代会長の村上周平さんの、

 

農家が作ってバンバン食べて健康になろう!と日本全国に呼びかけた、

エゴマ油の自給節を思い出します。

 

そして、この村上周平節に伝染した農民があちこちに会を作り、

地域に搾油機を置き、エゴマ油を自給し、余ったエゴマ油を、

細々と販売してきたのが、日本エゴマ普及協会(日本エゴマの会の改称)です。

 

そして、日本エゴマ普及協会は、これからも変わらず、

リノール酸過多やトランス酸、遺伝子組み換え油の害を伝え、

医療費が、少なくなるエゴマ油の活用を伝えながら

栽培していく仲間を応援しあいます。

 

 

加工品に使われている植物性油(ほとんどが体に良くないトランス酸や、パーム油、キャノーラ油を原料としています)を使いながらのエゴマ加工品は、エゴマの効用を台無しにします。

 

エゴマの恩恵は、凄いものです。

どうかありがたいエゴマの恩恵を最大限いただいて下さい。

 

購入する方は、植物性油を使ったえごまケーキやえごまクッキーは、

嗜好品としてお買いになるのはご自由ですが、

えごまの効用は、台無しにしていることは知ってください。

 

できるだけ生の実で、生産者からいただいて下さい。

 

その場合、最低でも100g400円以上で、お買い求めくださいね。

 

農家に入るお金は、持続するために必要なだけなくてはなりません。

農家とは命を支える安全な食べ物を提供する尊い仕事です。

そしてできるだけ農薬、化学肥料に頼らない農家さんのものを購入し、

そんな農家を応援する購入者となっていただきたいと思います。

 

 

0.5a栽培すれば、1年分の1人分の油がいただけます、反対に1年分のエゴマ油は尊い0.5a分の誰かの働きでいただけるのです。貴重な油なのですから、大切に恩恵を生かしていただきましょう!

 

長いブログになってしまいましたが

傷つけられて収穫されたエゴマたちの呟きを代弁したくなり、書きました。

 

エゴマ油を購入される方々の参考になったら幸いです。

 

(この投稿は白川エゴマ搾油所の以前の投稿を書き直したものです)

 

エゴマの搾油最盛期です。

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