石坂さんが16年前にえごまと無農薬栽培に出会って、
今が農業法人と個人農家の2足の草鞋の兼業農家。????
兼業農家というそうです。石坂さんみたいな方を(面白い定義)
えっと、石坂搾油所の一押しを3つ順番に記していきます。
①選別機の使用。
足踏みしてたけれども、
入り口と出口を大きく工夫して、
自動稼働時間を大幅に伸ばしているので、
一番小型の機械を使いこなしている。
私もこのやり方を聞いて、
購入に踏み切った一人だ。
この日は、福島めぐちゃんが、石坂さんとこからお借りして、
めぐみさんのご自宅で、稼働具合を見せていただいた。
すでに購入してから5年?くらいなのでしょうか?
メンテナンスに、共和産業さんにきれいにリセットしてただいたそうです。
ゴミ取りに、困っている。
最近は、脱脂エゴマもとっても使い勝手がいいので、
それを使うためにも、エゴマの実の様態でゴミや虫の死骸がない状態にして搾油したいのだ。
脱脂エゴマの活用については、
面白いので、別のブログでご紹介したい。
②煮沸機械ですね~~~
うなぎの白焼き用のステンレスの蒸し器を活用されています。
熱源は、電気コンロ、
丁度高さが、エゴマの高さのあるビンでも、立つ。
乾燥する場所も、壁に旨い事作ってありました。
これを作って、やった~~と満足している石坂さんの顔が創造で来て、
ほほえましいです。
③野菜アイスに、昨年はエゴマアイスも開発!
マルシェにもよく出られるので、
そこで、アイスの販売となるそうです。
製造者とのご関係を聞くと、
素敵だなって思いました。
④ここからは、石坂哲学にふれて。
石坂さん、「私たちは、商品を作ってるんじゃない、恵みを渡してるんだ」
としみじみおっしゃいます。
石坂さんのえごま油は、販売しない販売法!
そういえば、エゴマの元祖村上周平さんもそうしておられましたが、
会員制にして、ご提供するのです。
このえごま、健康保持には必須です。私たち生産者の台所の食卓には、
えごま油の瓶が置いてあり、必ず毎日、納豆にかけたり、色々で使います。
ほんとうに、
エゴマの生産者の方は高齢でも
びっくりするくらいお元気お元気なのです。
これはエゴマの栄養の効果だけではなくて、一緒に作業したり、
販売する生きがい、人のためになっている喜び
健康になったというご報告に、励まされ、
決して、余分に儲かりはしないけれども、
食べた人の幸せに通じる喜びこそ
生産し続ける糧なんですよね。
石坂さんのお客様は、1人1カ月1本、食べるには〇〇本予約します。
こんな具合に、予約制で販売されています。
今、直売所でのエゴマ販売が、大きく減少しています。
農家と食べる人がしっかりと繋がった農産物のやり取り、
お互いが相手を大切に思いあい、
共に大地の恵みに感謝しあう、
時にはエゴマ料理で大笑い、
でも農家と繋がる安心って、お金ではかえれないですよ、
都会でマーケットで買う食べ物の多くは
流通やお店屋さんがその代金の80%はかかってくる。
食べ物の代金は、農家がもらう金額だけでなくて、
というよりは、むしろ、販売する広告や運びガソリン代に加工代に
これだってあくまで日本で栽培している話、
ほとんどの食べ物は、外国の人や場所や、貿易する人の経費や利益が占めている。
こうなると
たとえエゴマであっても、
日本の健康志向の消費者に売れる儲かる商品になる。
エゴマを栽培している中国の農家が、いくらで販売したのだろうか?
20年前に韓国で聞いた中国産のエゴマの価格、小売りで500円/1kgだった。当時日本では小売り、5000円はしていた。
つまり10分の1.
もしも岐路500円、これで私たち農家が栽培しろと言われても、
なぜできるのでしょうか?
安い労働を、お金の価値が違う他の国から買ってきて、
貿易することで、経済の黒字が出てくる。
安いエゴマ油を見ると、同じ農家の海の向こうの人たちの暮らしや、
栽培法がいかに劣悪なのではないかと想像する。
品質を知る農家が加工しているのではないのでがないので、
結果品質の悪いえごま油になってしまう。
エゴマは、温度と湿度と摩擦に弱く、とってもデリケート
だから、農家や搾油者の腕がなる。
石坂さんのえごま油は、石坂さんの暮らしや生き方を知った数十人の方との
やりとりで、食べられている。
FARM to FORK
まだ、聞きかじりだが、「大地から口まで行く間を考えることが必要だ。」
という、今の健康や地球環境の危機を脱出するために、
大事にする考え方の一つだそうだ。
どのように育てた食べ物なのか?
それを知って食べる時、私たちの体の声が目覚めるのではないでしょうか?
唯の健康にいいエゴマ油を手にしていても、
それがどんな思いで作っている農場なのか?
その農場は、これからも幸せに続いていってくれるのだろうか
そこに想いをはせることができるエゴマ農家と食べる買う人との
関係が、
私たちの農家の販売法に、楽しさと幸せをもたらしてくれる。
また、春から、頑張ろう!と思わせてもらえるのだ。
石坂さんは、だから、売らない販売をしている。
まるで、我が家の子どもたちに食べさせるエゴマを確保するように、
つながったお客様と毎年エゴマのやり取りをしている。
16年目なのだそう。
私の農場の長いお客様に、私も会いに行きたくなりました。